JET ROLLERS IN OTHER WORLD

RADIO BIRDMAN
TITLE
RADIOS APPEAR
JACKET
REVIEW
 Saintsと並びオーストラリア第1世代パンク・シーンをリードしたRadio Birdmanが'77年に発表した1stアルバムにリマスターを施した再発盤(13th Floor Elevators,Stoogesカバー収録。)。
 MC5,Stoogesを祖とするデトロイト・サウンドと'60sガレージ&サーフをゴッタ煮にして'77パンクのスピード感でぶちかましてみました、といった彼らの音楽性だが、肉感的なハイエナジーさは全く感じさせず、むしろ聴き手の歩み寄りを一切拒絶するかのような極めてクールでニヒルな佇まいこそが彼らならではの個性!!しかも歪みの少ない2台のギターには、B級パンクにありがちな単調な感じが皆無で、絶妙の絡みを見せていたりしてとにかく'77パンク全盛という時代性を考えるとかなり異端な完成度を誇る。
NEW RACE
TITLE
THE FIRST AND THE LAST
JACKET
REVIEW
 Deniz Tek,Rob Younger,Warwick Gilbert(ex. Radio Birdman)にRon Asheton(ex. Stooges),Dennis Thompson(ex. MC5)という奇跡的ラインナップにより'81年4〜5月に敢行された豪州ツアーの模様を収録したライブ盤('82年に発表されたLPに2曲追加して'97年にCD化)。
 上記ツアーの為に期間限定で結成されたバンドだけに、オリジナル1曲を除いては各メンバーがかつて在籍したバンドの曲を取り上げてはいるが、そこはデトロイト・ロック・オールスターズとでも呼ぶべき凄腕の面々が集まっただけに、とても急造バンドとは思えない、強固な結束を伴う貫禄のハイエナジー・サウンドを聴かせてくれる。Ronが肝心のStoogesカバー「Loose」で精彩を欠くのは愛嬌として、DenizとRonが左右から豪快に弾きまくり、Dennisが怒濤の"Machine Gun"ドラミングを炸裂させるDestroy All Monstersカバー「November 22,1963」とMC5カバー「Looking At You」での音の鬩ぎ合いたるや壮絶を極めており、スリリングそのもの。
THE SAINTS
TITLE
KNOW YOUR PRODUCT - THE BEST OF ・・・
JACKET
REVIEW
 Damnedの傑作3rdアルバムにてまさに"Machine Gun"なベースを弾き倒したAlgy Ward(現Tank)がかつて在籍していたバンドとしても知られるSaintsが'77〜'78年に残した音源22曲を収録した編集盤('96年発表。ちなみにAlgyはSaintsが'77〜'78年に残した3枚のアルバムの内2枚に参加)。
 BIirdman同様'77パンク登場以前からとりわけデトロイト・サウンドに強い影響を受けた音楽性を志向していたという彼らだが、Chris Baileyの唄うメロディライン(時にGeneration X時代のBIilly Idolを想起させる声質はかなり好み!)などは鬼気迫る緊張感こそ感じないものの、明らかにIggyの影響下にあると言える。唯一好みでない音色でかき鳴らされる単調なギターワークが難点ではあるが、Chrisの書く大陸的な大らかさすら醸し出す、フレンドリーな曲はBirdmanとは違った意味での魅力に溢れる。
 THE SAINTS
TITLE
OUT IN THE JUNGLE 
JACKET
REVIEW
 '82年発表の5thアルバム。
 もはやオリジナル・メンバーはChris1人だけで、初期Saintsの持っていたハイエナジーな音楽性はもはやそこにはない。しかしながらChrisのメロディー・メーカー、ボーカリストとしての非凡な才能はまさに全開といった感じで、フォーク、カントリー、ロカビリーまで消化したルーツ寄りの楽曲の数々にはリラックス・ムードが漂い、ひたすら心地よい。
 ちなみに今作中2曲でBrian Jamesが客演、流石と言うしかない存在感を見せつけてくれている。
 THE LIME SPIDERS
TITLE
NINE MILES HIGH 1983-1990 
JACKET
REVIEW
 Radio Birdman,Saintsに続くオーストラリア第2世代パンクバンドの全26曲入り編集盤。
 オーストラリアン・ガレージパンク・バンドの'76〜'87年の音源を集めたオムニバス『Do The Pop !』に収録されていたDead Boys風ブチキレたハードロッキン・デトロイトサウンド(「25th Hour」,「Out Of Control」)に一発でK.O.されて速攻で購入した1枚。通して聴くと、彼らのサウンドがむしろよりレイドバックした'60sガレージパンク・サウンドに強い影響を受けていたことに気付かされるが、それはそれでハードかつメロディアスなテイストで好み!(何故かそのサウンドから大陸的人の良さ?も滲み出ている辺りも好感度高し。)特に繊細さとパワフルさを併せ持つ仕上がりの「The Captor & The Captive One」は'60sガレージクラシック・カバーかと勘違いしたくもなる(実際した)奇跡的名曲!!
 ちなみに前述した『Do The Pop !』にも収録されていた「Slave Girl」はあの「アメリカで1番有名な無名バンド」だったGoo Goo Dollsにカバーされている。(アルバムではかなりの浮き様だったが・・・。)
 THE EASTERN DARK
TITLE
WHERE ARE ALL THE SINGLE GIRLS ? 
JACKET
REVIEW
 元Celibate RiflesのJames Darrochが結成したオ−ストラリアの伝説的バンド、Eastern Darkが'85〜'86年に残したスタジオ音源全曲にライブ音源を追加した全18曲入編集盤('00年リリース。豪華44pブックレット付き!!)。
 '85年にRob Younger(ex. Radio Birdman)プロデュースにより世に出た傑作シングル「Julie Is A Junkie/Johnny And Dee Dee」(後に「Johnny And Dee Dee」はTeengenerateによりカバー!!)に代表されるような'60sポップ〜Ramonesをルーツとしつつも、極上のメロディを最高のハーモニーと爽やかな疾走感で聴かせる独自の胸キュンパンク/パワーポップ・サウンドは最高にキュートにしてクール!!悲運にもJamesの死によりその短いバンド生命を閉じた彼らだが、ライブ音源等を聴くと意外にもハードロックやサイケな要素も強く見受けられ、その後もバンドが存続していたらと思うと興味深いものがある。
 DEVIL DOLLS
TITLE
WE ARE THE DEVIL DOLLS 
JACKET
REVIEW
 Jay Guevara(ex. The Hoods)がアメリカからオーストラリアに渡って結成したDevil Dollsが'02年に発表したアルバム(Rings,Halos,Cheap Trickカバーを含む全14曲)。
 「Devil Dogs+New York Dolls」と形容されることもある彼らのサウンドではあるが、決してDevil Dogsばりの前のめりなドライブ感を特徴とするわけではなく、あくまでビート感を重視したシンプルかつオーソドックスなガレージR&Rサウンドを志向している。しかしながら、J.Thunders的フレバーも充分なRocky Shawsの切れ味鋭いR&Rギターはとにかくセンス抜群で文句無しに格好良い!!Mirella Doll嬢の吐き捨てるようなビッチ声も良いが、個人的にはCheap Trickカバー「He's A Whore」で唯一聴かれる伸びやかで艶のある男性ボーカル(Jay?)の方が好みだったりして。
 DOGS
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4 OF A KIND  VOL.1 
JACKET
REVIEW
 '73年に結成されたフランスの古参R&Rバンド、Dogsが'98年に発表したアルバム(Kim Fowleyカバーを含む全10曲)にシングルCD「Jenny Jane」を加えた2枚組。
 '66ガレージからVelvets,MC5,Stooges,Flamin'Grooviesまでアメリカン・ガレージサウンド全般を消化したそのルーズなR&Rサウンドはやや洗練され過ぎている感もあるが、Johnny Thundersの残した一連の作品同様にR&Rの普遍的格好良さを体現しているのも確か。
 フロントマンであり唯一のオリジナルメンバー、Dominique Laboubeeにより英詞で歌われるボーカルラインが「ボンソワー」的上品かつ優雅に響くのはやはりお国柄のせいか。
 JET BOYS
TITLE
LARGER THAN LIFE
JACKET
REVIEW
 フランスの熱狂的なJ.Thundersフリーク、Freddy Lynxx率いるJet Boysが'89年に発表した1st&ラストアルバム。(奇跡の日本発売に際し4曲のボーナストラックを加えた全14曲。Undertonesの永遠の青春讃歌「Teenage Kicks」の超絶Jetカバーを含む。)
 Freddyの書く楽曲、ギタースタイル等にJohnnyからの強い影響を見いだすのはたやすいが、聴き込むほどに彼が、自身のルーツであるブルース〜R&Rの先人達への憧憬とリスペクトに溢れた生粋のJet R&Rフリークであることに気付かされる。とにかくバンドの生み出す極上のグルーブの渦の中で鳴り響く、個人的に溺愛してやまないFreddyのどチンピラなボーカルと本家より僅かに手数が多く、時にブルージーな響きのギターは理屈抜きの格好良さで、今作をより魅力的な作品たらしめている。
 余談だが、当サイト名はイントロ部のトリル技からしてシビレる今作の1曲目のインスト曲「Jet Rollers」から頂戴させていただいた。それと後に続く「Revisited」は・・・。お後がよろしいようで。 
FREDDY LYNXX & THE CORNER GANG
TITLE
BLOODIED UP
JACKET
REVIEW
 Jet Boys解散後N.Y.に活動拠点を移したFreddyが、2枚のソロアルバムに引き続き'00年に発表したアルバム。「Dedicated To The Boys In St.Mary's Cemetery, Queens」とのメッセージが泣かせる。
 Kevin K, Ratboy等総勢11人のコーザ・ノストラの血を分け合う義兄弟達とのリラックスしたレコーディング風景が目に浮かぶ、そのラフなサウンドにはライブ感こそあるものの、反面、もう少しスタジオ盤ならではのカッチリしたプロダクションにも挑戦して欲しかったというのが正直なところ。しかしながら、Freddyのルーズな魅力に溢れた哀愁のどチンピラ・ボーカルは今作でも健在であり、ラストの隠しトラックでの優しさと力強さを併せ持つヘロヘロ声からは、FreddyのJohnnyに対する変わることのないリスペクトの気持ちが痛いほど伝わってくる。
VARIOUS ARTISTS
TITLE
I ONLY PLAY R&R FOR KIDS TO DANCE
JACKET
REVIEW
 '93年にフランスの老舗レーベルSkydogからリリースされたJohnny Thundersトリビュート盤。全20曲入。(クレジットに'Executive Producer'Freddy LynxxとあることからFreddyが主催した企画と思われる。) Dogs等フランス人ロッカーが多く名を連ねる中、Freddy & Skydog人脈からか、Steve Dior&Barry Jones(ex. London Cowboys),Sylvain Sylvain,Jeff Dahl,Chris Wilson(ex. Flamin' Groovies,Barracudas),Mr.Ratboy(ex. Motorcycle Boy),The Pogo(from Japan!!)等、世界各地からJohnnyを慕うアーティストも集結。
 大々的なものとしては恐らく世界初となるJohnnyトリビュート盤というだけで充分意義深いが、その内容も実に多彩で単純に楽しめる。中でも出色なのは、DiorのDavid Johansen直系のパワフルなヴォーカルが響き渡るSylとの共演曲"Orverloaded"(Diorの手による楽曲自体も超cool!)とFreddyのThe Jet Boys名義でのハマり過ぎカバー"Pirate Love"!! ちなみにFreddyはこの他4曲にも客演する等八面六臂の大活躍。Great Job !!
DIE TOTEN HOSEN
TITLE
LEARNING ENGLISH , LESSON ONE
JACKET
REVIEW
 ドイツで国民的人気を誇るパンクバンド、Die Toten Hosenが'91年に発表した初期パンク・カバーアルバム(Johnny Thunders生前最後のレコーディングを収録!!)。
 Joey Ramone,Jimmy Pursey,Knox,Johnny Thunders,Captain Sensible,Charlie Harper等、原曲のオリジネーターをゲストに迎えたカバー曲集というアッパレとしか言いようのない企画にまずは乾杯!! 肝心の消化具合にしても高水準の仕上がりで、原曲自体の素晴らしさはあるにしても、良好なプロダクションを施すことにより新しい息吹を吹き込まれた名曲の数々は、見事に現代的な洗練とダイナミズムを獲得するに至っており新鮮味すら感じる。
 ちなみに彼らは'94年に発表されたJohnnyトリビュート盤『I Only Wrote This Song For You』にも「Diary Of A Lover」を提供。これまたドリーミー度100%なナイスカバーに成り得ているが、同年に日本盤も発売されたオリジナルアルバム『Love, Peace & Money』はちょっとアレだったり・・・(笑)。
THE BLACK HALOS
TITLE
THE BLACK HALOS
JACKET
REVIEW
 カナダ出身のBlack Halosが'99年に発表した1stアルバム(本当のジャケットは真っ黒け!)。
 未だ楽曲の幅が狭く、かき鳴らされるサウンドも荒削り以外の何者でもないが、この際大した問題ではない。Billy Hopelessの声域こそ狭いものの、Taime Downe,Stiv Batorsを彷彿させるナスティーなボーカルと明らかにSteve Jonesの影響下にあるハギれの良いパワフルなコードワークを一大フィーチャーした毒々しいR&Rパンク・サウンドからは、本人達がStooges,Dolls,Pistols,Dead Boys,Hanoi Rocksからの影響を敢えて語る必要もないほど先人達への愛情、憧憬が色濃く滲み出ており、充分に刺激的!! Dolls,Heartbreakers,Johnnyのソロの曲名を歌詞に鏤めた「Tracks」もいかにもな感じで微笑ましい限り。
THE BLACK HALOS
TITLE
THE VIOLENT YEARS
JACKET
REVIEW
 サブポップから'01年に発表された2ndアルバムにして記念すべき日本デビュー盤。3曲のボーナストラックを含む全15曲入。
 プロデューサーにSupersuckers,Nirvana等を手掛けたJack Endinoを迎えた今作では課題だったプロダクションが格段に向上!! 前作で見られたルーツ志向はそのままに、よりダイナミックさと同時代性を増したバンドサウンドと完成度を究極までに高めたコーラスワークは「Some Things Never Fall」や「Last In 1%'ers」等の曲をキラーチューンたらしめるのに大きく貢献。KissやJoy Divisionのカバーを交えつつ前作よりもバリエーションを増した楽曲群はその全てにおいて必ずしも功を奏したとは言い難いが、その表現力に関しては前作を遙かに凌ぐ消化具合を見せている。ただしバンドが著しい成長を遂げる一方で、この手のバンドに極めて重要なエキセントリックなリードギタリストの不在が一層際立ってしまったのは非常に残念なところ。
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